平成29年8月3日、衆議院議員第一議員会館多目的ホールにて、「第2回 補助犬シンポジウム~『障害はどこにあるのか?』から始める共生社会の実現~」(司会:八木田 幸恵 アナウンサー、補助犬ガイド士)を開催し、行政・各業界団体等、160名以上にお集まりいただきました。
第1部の基調講演では、東京大学大学院教育学研究科付属バリアフリー教育開発研究センター専任講師の星加良司先生に、「共生社会のためのヒント『障害の社会モデル』という視点」というテーマでお話しいただきました。共生社会の基盤となる「障害の社会モデル」について、非障害者を「多数派」、障害者を「少数派」とした場合、「少数派」である障害者が経験している不利や困難は、社会が「多数派」の都合に合わせて作られたことから生じているのであり、その人の中にある機能障害によるものではない、というのが障害の社会モデルの考え方であること。それを「障害者の村」の寓話を用いてわかり易く説明してくださいました。
第二部では「心のバリアフリー:企業の社員研修や補助犬受け入れ研修に必要な基本的概念」と題して、パネルディスカッションを行いました。
また、第一部と第二部の間に、補助犬によるデモンストレーションと補助犬パピー委託式を行いました。子犬たちは、その後それぞれパピーファミリーの元に1年間預けられますが、こうした皆様の善意のリレーによって補助犬が育てられていることをお示しする良い機会となりました。